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ヨーロッパ駐在員報告2002年9月 政治 ドイツ、総選挙を控えあわただしい動き
ドイツ公共放送(ZDF)は8月23日、シュレーダー首相率いる社会民主党(SPD)の支持率が40%で、最大野党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の39%を1ポイント上回り、今年1月以降続いた野党優位の情勢が逆転したと報じた。大洪水に対するシュレーダー政権の機敏な対応が支持率を上げたと分析した。 また、8月25日夜には、シュレーダー首相とキリスト教民主・社会同盟のシュトイバー首相候補による初のテレビ討論が行われた。両候補はこの中で、洪水対策、失業問題、米国の計画しているイラク攻撃問題等について、激しい舌戦を展開した。 世論調査機関フォルザが放送直後に実施した緊急アンケートでは、シュレーダー首相に軍配を上げた人は48%、シュトイバー首相候補は41%だった。また、別の調査機関の結果では、シュレーダー首相の35%に対して、シュトイバー首相候補は37%で、互角の戦いであったことがわかる。 一方、ドイツ有力紙フランクフルター・アルゲマイネは8月28日、アレンスバッハ研究所の調査結果として、与党SPDの支持率32.9%に対して、野党CDU・CSUが40.1%と、依然野党が優位であると報じた。 |
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