北米駐在員報告
2000年12月 社会・時事 駐在員 : 若梅 真樹
ブラック・フライデー
世界最大規模の小売業界団体ナショナル・リテール・アソシエーションと調査会社RCTシステムが行った調査によると、“ブラック・フライデー(黒字の金曜日)”と呼ばれるサンクスギビングデー直後の金曜日にショッピング・モールや大手小売店を訪れた買い物客数は、全米で昨年比9.69%増の6,760万人を記録したと報じた。同調査によると、その日一日で最も客足が多かった時間帯は午前11時で、全人口の25%が買い物に出かけた計算となる。
大手玩具専門店のFAOシュワルツでは、今年爆発的な人気となったキック・スクーターが飛ぶように売れ、シアーズでは、ロボット犬プーチを15ドルと市場小売価格の3分の1で売り出し、買い物客が殺到。また、全米小売最大手のウォルマートでは、早朝5時間特別割引セールにより同社傘下における一日の総売上が過去最高の11億ドルに上ったという。
クリスマス、年末年始に向けたホリデー商戦が本格化したが、小売各社が先行きの購買力減少傾向を懸念し、早期からの安売りが今年の特徴ということである。
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