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北米駐在員報告2003年1月 政治 北朝鮮は米国にとって本当に脅威か(在米ジャーナリストからの情報)
また「イラクと北朝鮮とではどちらがより脅威と考えるか」との質問には、共和党支持者と支持政党なしの人たちは「イラクの方が脅威」と答えたものが60%、民主党支持者のほうはイラク、北朝鮮ともに45%と「同程度の脅威」と、かなりの違いがある。 「アメリカはイラク、北朝鮮を同時に攻撃する軍事的能力があるか」と尋ねたのに対し、共和党支持者は68%が「十分ある」と答えたが、民主党支持者は「十分ある」49%、「ない」と答えたものは25%。ここでもかなりの落差がある。アメリカ国民が一枚岩ではないことが分かる。共和党支持者は、当然のことながら「大量殺戮兵器を廃棄しない限り、イラク攻撃もやむなし」「ただ、北朝鮮に対しては外交的手段で対処する」としたブッシュ大統領の決定を現時点では支持しているわけだが、「イラクと北朝鮮を同時に叩ける」との見かたが68%もある点は注目される。北朝鮮の出方次第ではアメリカが「北朝鮮攻撃」に踏み切る下地があることを示していると見ていいかもしれない。
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