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中国駐在員報告

2003年2月 経済
駐在員 : 外山 敬三


中国の商品供給市場の状況

    中国では物価の下落が続いている。昨年のGDP成長率が8%に達する勢いであるのに対し、昨年12月の消費者物価指数は前年同月比0.4%下落し、通年でも前年比0.8%のマイナスとなり、好調な経済成長と裏腹にデフレが進行する現象が生じている。この現象は生産過剰から来る需給バランスの崩れが大きな要因となって起きたと専門家は指摘している。
    国家経済貿易委員会市場局等が中国の主要商品600品目を対象に行った商品需給調査によると、供給が需要を上回った商品は全体の88%を占め、商品のだぶつき傾向がみられた。また、対象品目のうち466品目が工業製品で、そのうち供給が需要を上回った商品は421品目(90.3%)にのぼり、工業製品においてより鮮明に供給過剰現象が現れている。特に白物家電といわれるローテクの耐久消費財は、市場で売れるとなると、豊富で安価な労働力をバックに、多数の企業が、市場調査もせずに安易に参入してくる傾向が強く、製品価格や企業の利益率に深刻な影響を及ぼしている。例えば、カラーテレビ市場では、生産過剰から価格競争が激化し、1999年2.26%あった利益率が2001年には2.05%に低下し、価格も2001年には平均で18%下がり、業界全体で30億元の損失を出したという。特に、在庫問題は深刻で、業界全体で600万台の在庫がいつもある状態が続いている。また、エアコン市場においても、メーカーの大幅な増産と昨年の冷夏の影響で在庫が膨らんでおり、メーカー間の競争は更に激しさを増している。業界関係者によると、二級ブランド市場が萎縮しつつあり、替わって三・四級ブランドの廉価品がシェアを伸ばしてきている。また、エアコンの非専業メーカーも勢力を拡大しており、低価格競争は益々激しくなる様相を示している。ただ、今後2〜3年以内に低価格競争も終盤を迎え、多くのメーカーが淘汰されていくだろうと予測している。


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