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ヨーロッパ駐在員報告2002年10月 政治 ドイツ、シュレーダー首相の続投決まる
この選挙結果に対して、経済界では以前から現政権の経済・雇用施策に批判的なことから、一層の改革を求める声が続出している。 ドイツ商工会議所連合会(DIHK)のブラウン会頭は、労働市場の柔軟化と社会保障負担の削減、教育・研究の充実強化を求めている。また、ドイツ経済連盟(BDI)のロゴフスキー会長は、停滞している税制改革と年金改革の推進、すべての施策の雇用と経済成長への効果の検討を訴えている。一方、ドイツ労働総同盟(DGB)のゾンマー委員長は、労働市場改善のために、SPDが今春に召集した労働政策委員会(通称ハルツ委員会)報告の完全な実施(求職意欲の低い失業者に対する給付金の減額、低賃金労働者への社会保険及び税制面の優遇、自営業立ち上げの支援など)を求めている。 ハンデルスブラット紙がインターネット上で行っているアンケート結果では、今回の選挙結果が経済発展につながると回答したのが12.1%に対して、停滞につながるとしたのが73.7%にも達したことからも、2期目のシュレーダー政権を見る世論も厳しいことがうかがえる。 |
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