東南アジア駐在員報告
2004年10月 経済
駐在員 : 橋本勝弘
タイ 王朝栄華薫るチェンマイ
- タイの古都 チェンマイは人口約160万人(チェンマイ県)を擁するバンコクに次ぐ都市で、人々はここを「北方のバラ」と呼び、「アンダマンの真珠」と喩えられる南タイのプーケット島と並ぶタイ国の観光地の双璧となっている。
チェンマイへの空の玄関は、チェンマイ国際空港で年間の乗降客数は200万人を超え、訪れる外国人は年間138万人に及ぶ。格安航空会社の進出の効果などにより、乗降客数は増加しており、国内5空港(*)を管轄する国営エアポート・タイランド(AOT)は、国際線専用の新ターミナルビルの建設や、3,100mの滑走路を2006年までに3,500mに延長するなどして、チェンマイ国際空港の充実を進めている。
人々を引き付けるものは、バンコクの喧騒と対照的な落ち着いた雰囲気と、ランナータイ王朝の都として栄えた気風によることはもちろんのこと、絹織物や銀細工、籠やビーズなどのアクセサリーと言ったアジアン雑貨と呼ばれる物が街に溢れているのも魅力の一つのようである。
先日、チェンマイ国際空港の副社長とお会いする機会があり、静岡県と静岡空港の紹介をしたところ、大変な関心を示された。
現在、タイ政府はチェンマイ市とランプン市(隣の市)を核に貿易、投資、観光の中心地とする2大都市圏構想を進めており、特に観光には力を入れている。また、タクシン首相はこの地の出身である。
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