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韓国駐在員報告2016年4月 経済 2016年2月までに増加した韓国の失業者の約7割が20歳代後半(25〜29歳)だったことが分かった。韓国統計庁によると、20歳代後半の失業者は2016年2月に前年同月比約8万人増加した。全体の失業者は同約11万4千人増え、このうち70.2%を20歳代後半が占めた。若年層(15〜29歳)のうち20歳代前半(20〜24歳)の失業者は約9千人減少し、15〜19歳は約5千人の増加にとどまった。30歳代は約8千人、40歳代は約1万人、60歳代以上は約3万1千人それぞれ増加し、50歳代は約1万2千人減少した。2016年1月の失業者も全体では約1千人減少したが、20歳代後半は約2万8千人増加した。同じ若年層でも15〜19歳は約4千人、20歳代前半は約6千人それぞれ減少した。失業者が増えたことで失業率も急上昇した。20歳代後半の2016年1月の失業率は8.3%で前年同月より0.9%上昇した。2016年2月の失業率は同2.8%上昇の11.9%だった。若年層のうち20歳代後半の失業者が急増したのは、就職難に伴い就職に有利になるような経験や能力の蓄積に時間をかけ、20歳代後半になって求職活動に乗り出す場合が多いためとみられる。統計庁関係者は20歳代後半の失業者が増えた背景について、「男性の場合は兵役問題、女性の場合は大学卒業までにかかる時間がやや長くなったことが影響しているようだ」との見方を示した。 |
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