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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 東南アジア駐在員報告

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東南アジア駐在員報告

2015年7月 経済
駐在員 : 吉住理恵子


シンガポールの中心市街地の大型複合ショッピングセンター「プラザ・シンガプーラ」で、6月19日から28日までの10日間、「SHIZUOKA FOOD FAIR」が開催された。

同フェアは、静岡県内等でスーパーマーケットを展開するキシヤマ・ホールディングス(本社:静岡市、以下キシヤマH)が、シンガポールの高級スーパーマーケットチェーンであるコールドストレージ(以下「CS」)との共催で開催した。

19日のオープニングセレモニーでは、CSのCEOビクター・チア氏、キシヤマHのCEO岸山惣憲氏の挨拶とともに、静岡県経済産業部若原理事(通商担当)が祝辞を述べた。

会場内に設けられた静岡ブースでは、お茶、わさび、海産物などの静岡県の特産品とともに、冷たいスープや高級ドレッシング、飲料などのシンガポールで初めて紹介される静岡県企業の商品が並び、静岡ブース以外も日本全国の菓子や食品など約600種類のアイテムが並ぶボリューム感のある催事となった。CS側は今回のフェアで消費者の反応がよかった商品については、店舗での常設展開も視野に入れている。

シンガポールは、アセアン諸国の中で比較的食品輸入のハードルが低いこともあり、日本の食材も比較的容易に手に入る。国民1人あたり所得は日本より高く、高価格の食材を買うことができる経済力を持つ富裕層、中間層も多い反面、日常の食品に関しては価格に対して敏感なシンガポールの消費者が、日本の商品といえども価格と品質のバランスを見極めて購入を決める状況もでてきている。  

こうした消費者動向に応えて、ノンブランドの食品であっても、品質と価格に納得の得られるものを、従来の商習慣にこだわらず、よりシンプルな流通経路で求めるという、日本と同様の小売業の構造変化がシンガポールでも起こりつつあるのではないかと感じる。

首長の来訪に合わせて、代表的な産物を日系スーパー等で紹介する形のフェアを行う日本の自治体も多いが、イベント時のみの販売で終わってしまうことも多い。ビジネスにつながることを前提とした今回の試みは、民間企業ならではの交渉力、機動力を発揮した取組といえるだろう。

オープニング当日、地元新聞The Straits Timesに一面を使ったCSの広告に、大きくSHIZUOKAの文字と富士山の写真が掲載された。

静岡県の企業として、静岡県の美味しい食品、食材をシンガポールにもぜひ広めたいとの熱意で、今回の催事を実現させたキシヤマHのCEO岸山氏をはじめ、関係者の御尽力に感謝したい。


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