韓国駐在員報告
2016年3月 経済 駐在員 : 野原靖
2016年(平成28年)2月2日グランシップ(静岡市駿河区)で開催された「ふじのくに総合食品開発展2016」の、県下最大級のBtoBの食品商談会では、199社・団体が出展し、バイヤーや食品製造業者など1,160人が来場した。当事務所は、韓国の日本食スーパー最大手「MONOLINK」社の代表取締役及び購買責任者を誘致し、県内企業との商談の場をセッティング。昨年より当該企業へのアプローチを強化し、本県としては、韓国から初の有力バイヤー誘致となった。
展示会は多数の企業との面談を通して大量の情報を入手できる反面、サプライヤーとバイヤーのマッチングを事前にいかに丁寧に行うかによって、その後の成否が変わってくる。一般的に、韓国バイヤーの求める食材の最も基本的な条件は、常温もしくは冷凍でいずれも9か月(1年以上が望ましい)以上のものであり、今回は、韓国バイヤーが求める食材(かつお節や冷凍餃子、ふりかけ等)について、県マーケティング推進課やJETROなど関係各所と具体的な事前マッチングを行った。当日は約30件程の商談を行い、現在輸出に向けて複数案件で検討が進んでいる。
なお、食品展と前後し、「食の都」の多様な農水産物についてバイヤー視察を行ったところ「初めて静岡に来たが、魅力的な商品、温かな人々、豊かな自然環境で素晴らしい。日本一だ。」と、高い評価であり、結果的に彼らの購買意欲を更に高めることにもつながった。今後も、当事務所としては、県内企業の海外展開に向け、県庁の地域外交部門を軸に、県庁関係部門や市町、JETRO、銀行、商工会議所など様々な関係機関と連携・協力し、通商の結果を確実に作っていきたい。
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