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韓国駐在員報告

2017年2月 社会・時事
駐在員 : 松村昭宏


韓国の統計庁によると、2016年のたばこ(たばこ・たばこ製品)の輸入額は4億1,020万ドル(約470億円)となり、1996年以来の高水準となった。たばこ税の引き上げにより、免税店での外国製たばこの販売量が増えたためとみられる。

韓国では1988年に外国製たばこの輸入自由化措置が取られた。輸入額は1989年に1億ドルを超え、増加を続けたが、1990年代半ばに国産製品を利用するよう呼びかけるキャンペーンが展開され、通貨危機も重なり1998年には再び1億ドル台に下落。その後は2〜3億ドルで推移してきた。2016年の輸入額急増は、たばこの値上げの副作用とみられる。韓国政府は2015年、喫煙率を下げる目的でたばこ税を引き上げ、たばこ価格が1箱当たり2千ウォン(約200円)値上げされた。

韓国の保健福祉部関係者は「輸入されるたばこのほとんどが免税店で販売される。税金を課さないため、値上げされなかった免税店でのたばこ消費が増加した」と説明した。たばこの値上げは当初の目的だった喫煙率の低下につながらず、実効性を疑問視する声が出ている。というのも、免税たばこ消費増加の大きな要因として“韓国人が海外旅行に行く際、出国時に免税店でたばこを購入し、そのまま持ち帰ってくることが増えた”と推定されるからである。

なお、調査会社のニールセン・コリアによると、2015年のたばこ消費量は前年の853億本から667億本に減少したが、2016年は729億本に増えている。すなわち1年で値上げによる喫煙率の抑制効果がほぼなくなったということである。


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