中国駐在員報告
2018年9月 社会・時事
駐在員 ： 土屋 岳久
先日、静岡県高校生海外インターンシップ事業で訪中した県内の高校生に対して、上海事務所から中国の状況についてブリーフィングを行う機会があった。
今回来所した高校生６名は、全員が初めての中国訪問とのことだったので、訪中前に抱いていた中国の印象を聞いてみたところ、「空気が悪い」「汚い」「治安が悪い」「人が怖い」といったマイナスイメージばかりで、良いイメージを挙げた人は皆無であった。
しかし、中国に実際に来てみてどのように感じたかを聞いたところ、「空気はきれい」「日本とあまり変わらない」「人が優しい」「ＩＴ先進国でありスマートフォンで何でもできてしまう」など、一気にプラスのイメージに変わったようだった。
近年の日中関係は、昨年は日中国交正常化45周年、今年は日中平和友好条約締結40周年を迎え、かなり改善されて非常に良好な関係であると感じている。にもかかわらず、日本での中国に対するイメージは、過去のネガティブ報道によるマイナスイメージが根強く残っていると改めて認識した。
私も駐在員として中国の実情を日本に伝える努力をしなければならないと感じる一方で、もっと多くの人に実際に中国に来てもらい、自分自身で中国を感じてもらいたいと願う次第である。
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