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ヨーロッパ駐在員報告
1999年9月 社会・時事 駐在員 : 森 貴志
閉店法破り−ベルリン−
日曜日の営業を基本的に禁じている「閉店法」の議論はドイツ人が好むテーマであるが、このたびベルリンの大手デパートがこの閉店法に公然と違反する形で日曜営業を強行したことが話題となっている。
「ドイツ人は革命で駅を占領するときでも、まず切符を買って駅に入る。」というジョークがあるほどドイツは規則や法律を守る国とされている。ベルリンのデパートのケースは、規制緩和がなかなか実行されないことに業を煮やした民間が投じた一石という見方もある。ベルリンには「観光客に土産などを売る店は日曜も営業できる。」という例外規則があるが、当然、デパートがその全商品をベルリン土産として販売できるものではない。
今回も結局は裁判所が日曜営業の禁止は適法との判断で終結しそうであるが、この問題は今後も噴出する問題であることは確かである。
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