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中国駐在員報告
2011年11月 社会・時事 駐在員 : 井口真彦
本家のツイッターがブロックされている中国では、中国版ツイッター「微博」(ウェイボー)が急速に広まっており、今年末には登録者数が2億人を突破すると言われている。
微博については、最近の高速鉄道や地下鉄の事故で、市民から携帯電話によりいち早く情報発信されたことなどもあり、日本でも認知度が上がっているようである。
その上海の地下鉄では、日本と同様に多くの乗客が携帯電話を操作している光景が見られ、特に最近ではスマートフォンの普及が著しく、微博と相性の良いスマートフォンの普及が微博ユーザー数増加の一つの大きな要因となっている。
日本では、ツィッターなどのソーシャルメディアを、企業や国の機関、自治体などが顧客や市民への直接の情報発信手段として活用する例が増えているが、このような傾向は中国における微博でも同様である。
また、微博は日本でも利用可能であるため、日本の芸能人など有名人や企業、自治体も活用を始めており、上海に事務所を構える企業や自治体による開設も増えてきている。
このような中、当事務所は、10月に「日本静岡富士之郷」(日本静岡ふじのくに)の名称で微博を開設した。職員による手作りの微博である。
多くの人に親しみを持って気軽に見てもらえるよう、提供する項目や表現方法に制限を設けず、日本語・中国語の両言語を織り交ぜ、できるだけ自由な語り口で(言語の文法的な間違いなどは過度に気にせず)、手探りで始めたばかりだが、日本に興味を持つ中国人を中心にフォロアー(登録者)が順調に増えている。
現在は、観光や文化情報が中心だが、今後、来年の浙江省との友好交流30周年記念関係、経済・学術・教育などの具体的な交流、風評被害払拭など、様々な情報発信に積極的に活用していきたい。
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