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北米駐在員報告
2002年1月 経済 駐在員 : 若梅真樹
浜松ホトニクス、米社及びスタンフォード大と連携
浜松ホトニクスは、精密微細加工用のYAGレーザー装置の共同開発で米ジェネラルアトミックス社と提携したことを明らかにした。ホトニクス社がエネルギーを供給する高出力半導体レーザーと周辺技術を供給、ジェネラルアトミックス社は、同社が開発したYAGレーザーシステムにホトニクス社のレーザー技術を組み込んで製品化する。開発装置は、自動車部品や精密部品などの加工に応用されるという。
また、浜松ホトニクスは、キャビティリングダウン吸収分光法(CRDS)を用いた検出装置の共同開発をするため、スタンフォード大学と調印したことを明らかにした。CRDSは、物質の吸光度を測定することで微量物質を検出するもので、これまでの放射性物質や蛍光物質などで表示させる微量分析法に比べ、直接測定できるのが特長。生体内の微量物質を検出する医療分野への応用や大気汚染ガスの検出装置への応用などが可能となる。
研究開発は、同大学のCRDS基礎技術をベースに進められるが、ホトニクス社は3年間で13万ドルの研究費支援と光を高速測定するストリークカメラなどを無償提供し、02年に技術者1人を派遣するという。
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