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ヨーロッパ駐在員報告
2001年5月 社会・時事 駐在員 : 森貴志
人間の狂牛病と言われている新種のクロイツフェルト・ヤコブ病とみられる病気で19歳のフランス人男性が4月25日に死亡したことが明らかになった。この男性はヤコブ病の症状を呈しており、生前にへんとう腺を摘出して調べた結果、極めてその疑いが濃いとされていた。最終的には脳組織の検査の結果を待つことになるが、ヤコブ病と診断された場合、フランスで3人目の犠牲者となる。
当地の報道によると、この男性は1999年に発症し、狂牛病に汚染された牛肉を食べたとみられている。
フランスでは、今回死亡した男性の家族らが、狂牛病の拡大阻止のため適切な措置を講じなかったとして、英、仏、欧州連合(EU)の当局者を告訴。司法当局も過失致死容疑で捜査を開始している。
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