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ヨーロッパ駐在員報告
2002年1月 経済 駐在員 : 森貴志
英国一人当たりのGDPが飛躍
1人当たり国内総生産(GDP)で英国がドイツやフランスを抜き、ユーロ圏諸国平均を大きく上回ったことが英調査グループ、オックスフォード・エコノミック・フォーキャスティングの調べで明らかになった。
それによると、昨年の英国の1人当たりGDP(ドル建てベース)は2万3712ドルでドイツの2万2590ドルを5%、フランスの2万2156ドルを7%それぞれ上回った。またこれは、ユーロ圏12カ国平均よりも16%近く上回っている。
10年前の英国の1人当たりGDPはドイツと比較し19%、フランスとでは16%も下回っており、現在のユーロ圏諸国全体平均と比較しても9%程度低かった。
同調査グループでは、英国の躍進は、ユーロ安・ポンド高の為替の影響を挙げる一方、英経済がここ数年、他の主要国に比べ底堅い成長を達成してきた点を指摘しているとともに、英国は引き続き2002年も他の主要国よりも速い成長が見込まれ、成長格差はさらに拡大すると予想している。
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