ここから本文です。
ヨーロッパ駐在員報告2001年4月 社会・時事 旧東ドイツ地域を中心に、ネオナチと思われる集団の事件が時々聞こえてくる現在のドイツであるが、そのような問題がほとんどないものと思われていたここデュッセルドルフ市内で、韓国人女性が襲われる事件が起きた。 これは、日曜日の白昼、4人のスキンヘッドの20歳ぐらいの若者が、15歳の韓国人女性を取り押さえ、下腕にナイフで6cmの鉤十字の傷をつけたという物騒なもの。この事件が起きた場所はデュッセルドルフ市内でもさらに治安がよいとされている場所であり、日本人が多く住む閑静な住宅地帯である。 日本人学校からも近いということもあり、特に学童、児童を持つ家庭を中心に邦人社会の中で緊張が走っている。自分の身は自分で守らなければならないとはいえ、民族の問題を抱える国でのこうした社会の動きを身近に感じることとなった。 |
お問い合わせ