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東南アジア駐在員報告2007年11月 経済 フィリピン・・・日系企業のカスタマーサービス 同事務所は、日本国内で既に同社と取引のある静岡県企業を中心に、マニラ周辺で操業している約50社へのカスタマーサービスを担う事務所として、1995年に開設された。同事務所取扱貨物量は、東南アジア地区の同社現地法人、駐在員事務所の中で一番多い。駐在員の、それら固定顧客へのカスタマーサービスとしての業務は幅広く、祝日も何らかの対応に追われることが頻繁にあるということである。 さて、フィリピン経済は、現在大変好調で、GDP成長率は、2007年の第一四半期実績7.3%、第二四半期見込み7.5%と高い数字を示しており、この高成長率は近年20年で最高の成長率ということである。高成長を支えている部門は工業部門(成長率8%)、サービス部門(同8.4%)であり、静岡県企業のオートバイメーカーもこの高度経済成長による販売増加に対応すべく、現在マニラ郊外に新工場を建設中であり、2009年の稼動開始予定である。 未だに、インフラの整備が遅れていることや、許認可や契約過程における汚職が横行していること、労働組合が強く上部団体の介入が容易になされ簡単に解決できない事態になる恐れがあること、富の再配分がなされていないため貧富の差が大きく、マーケットとして限界があること、等様々な問題点があるようだが、陽気で、楽天的で、人懐っこい人々に囲まれて忙しく活躍している2名の駐在員にとって、昨今のフィリピン経済の好調な成長は、販路拡大活動の追い風となることであろう。 |
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