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東南アジア駐在員報告
2001年1月 経済 駐在員 : 岩城徹雄
シンガポール、マレーシアの昨年の賃上げ状況
昨年、ASEAN諸国の中にあって経済が比較的順調だったシンガポールとマレーシアでは、給与の上昇傾向がみられた。シンガポールでは、民間調査会社が約400社について調査したところによると、平均で5.6%(一作年2.6%)の賃上げとなった。業種別では公務員が7.5%と最高で、金融、IT関連などが7%弱で続いている。一方、マレーシア経営者連盟の調査では、管理職が平均で9.2%、非管理職が8.58%の賃上げであった。
しかし両国とも、高い賃金は競争力低下を招き、アメリカ経済の低迷の影響が予想される今年以降は昨年ほどの経済の高成長も見込めず、給与上昇も期待できないのではないかとの見方がなされている。
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