韓国駐在員報告
2019年6月 経済 駐在員 : 小関 克也
ソウル近郊のKINTEXで5月21日から24日にかけて開催された世界最大級の国際食品展「SEOUL FOOD2019」に設けた静岡県ブースに、県内のわさび関連メーカー2社が出展した。
同食品展には、今年で静岡県としては5回目の出展となる。現在、韓国では唐辛子とは違う辛さを求めて、山葵への関心が高まっていることもあり、わさびマヨネーズや生タイプのチューブ山葵の試食は大好評であり、2社の担当者からは、「新たな取引につながる商談も幾つかあった」とのお言葉をいただいた。
当事務所では、通訳の派遣、翻訳資料の作成、展示用サンプル品の準備や韓国商習慣のアドバイスを行うほか、現地バイヤーの紹介や商談のセッティング、フェア終了後に事務所に問い合わせがあった際の両者間の橋渡しなど、幅広い支援を行っている。
今回出展して残念に感じた点は、日本食の展示が非常に少なかったことである。日本の商品を輸入している韓国輸入業者や代理店が展示しているケースは幾つかあったものの、JAPANエリアで日本の製品を展示していたブースは、静岡県の2ブースと、当ブースの隣の乳製品やヴィーガン製品を扱う会社のブースの合計3ブースのみ。本県ブースを訪れたバイヤーから、「日本食を扱うブースはこれだけしかないのか」といったガッカリした声を何度も聞いた。日韓関係の悪化から韓国との取引には及び腰になっているメーカーも多いと思うが、韓国での日本食の人気は高く、競争相手が少ない今はチャンスともいえる。
当事務所においても、今回出展していただいた2社をはじめとして、韓国市場開拓を狙う県内企業と大手スーパー等とのマッチングを図るなど、引き続き積極的に支援を行っていきたい。
日付別一覧 地域別一覧 分野別一覧
|