韓国駐在員報告
2017年10月 社会・時事 駐在員 : 小関克也
日本では朝の通勤・通学の時間帯に、高校生が自転車で通学をする姿は日常的によく見る光景であるが、ソウル市においては、そのような光景は見られない。
地下鉄やバスが発達していることや交通量が多く危ないことも理由としてあげられるが、そもそも自転車についての考え方(使い方)の違いが根底にあると思われる。
思うに韓国では、自転車は「移動手段としての道具」というよりは、「スポーツやレジャーの道具」なのだ。
それを良く表しているのが、韓国語を学ぶためのテキストだ。「公園で何をしますか?」という質問に対して、日本であれば「ジョギングをします。」や「野球をします。」という回答が例として示されると思うが、韓国語のテキストでは「自転車に乗ります。」というものがよく示される。趣味や休日の過ごし方に関する会話のやり取りを韓国語で表現する問題でも同様だ。逆に、移動手段を聞かれる質問に対しては、バス、電車、徒歩は回答例としてあるものの、自転車が挙げられているものは今までに見たことがない。
韓国語のテキストによりお国の事業がわかるところも、勉強の面白さである。
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