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ヨーロッパ駐在員報告2001年3月 経済 2月24日付の独紙フランクフルター・アルゲマイネは、ユーロ紙幣の印刷作業が遅れており、流通を予定している2002年1月1日時点で同紙幣の供給が不足する恐れがあると報じた。 これは、ユーロ加盟各国造幣局の従業員代表とEU委員会及び欧州の中央銀行関係者の話として伝えたもので、紙幣の質を均一に保つなどの技術的な問題で作業が遅れており、とりわけフランスとイタリアで供給不足となる可能性があるという。ユーロ圏では現在、145億枚の造幣が計画されており、ドイツが43億枚、フランスが26億枚、イタリアが24億枚の印刷を請け負っている。 これに対し欧州中央銀行(ECB)スポークスマンは「ユーロ紙幣は確実に十分供給される。造幣作業は予定通り進んでいる」と述べ、この報道を否定した。 一方、ドイツ連邦銀行はユーロ導入で不要となるマルク紙幣28億枚を焼却処分する意向。 |
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