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中国駐在員報告

2000年6月 経済
駐在員 : 今村理一郎


    マイカー時代は,当分先
    上海では、自動車購入を促進するため、サンタナ、ビュイックの値下げ、上海以外の地域で作られた車の販売許可、ナンバープレート競売に関する最低価格設定の撤廃、自動車購入ローンや分割払い制度などの措置を講じた。しかし、車市場は期待通りには拡大していない。
    その理由の第一は、消費者が価格はまだまだ高いと考えている点にある。サンタナ(普通型)は14万元(170万円)前後から11万2千元(145万円)、ビュイックも2万元値下げし、30万元(390万円)前後となったが、これは住宅が買える価格であり、平均月収1,000元の一般市民はもちろん月収5,000元の家庭でもなかなか買えない。
    第二の理由は、ナンバープレートの無料化を期待して購入を控えている人がいる点である。かつて上海では、ナンバープレートが13万元もしたことがあるが、一時期8,800元まで下がっていた価格が、最近では、ナンバープレート競売に関する最低価格を撤廃したこともあって2万元まで上がり消費者の夢は一層遠のいた。
    第三の理由は、諸経費が高い点である。車を買ってナンバープレートを購入できても、まだ付加費、新車の初検査費、都市建設費、手続費、道路メインテナンス費、保険料、年度検査費を支払わなければならない。さらにガソリン代や駐車料金なども含めると、必要経費は1ヶ月平均1,300元から1,500元に達する。
    また、最近、上海市内で立体式の駐車場の建設が進められているが、まだまだ絶対量が不足しており、夜になれば、裏道は車の駐車場と化している。月1,500元をタクシー代に使う気になれば、駐車場所探しの面倒くささや違法駐車の不安も無くずっと気楽だと言う人もいる。
    中国にマイカー時代が到来するには、まだまだ解決しなければならない問題が多く、道遠しである。


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