北米駐在員報告
2001年9月 経済 駐在員 : 若梅真樹
・同時多発テロ事件によるアメリカ経済への影響
米国の主要経済部門の一部が麻痺し、米経済に打撃を及ぼし始めている。民間航空機の運航は2日間にわたって禁止され、航空、観光、運輸業界および関連産業に悪影響が出ている。影響は他の部門に波及する可能性もある。航空業界は既に、旅客の減少や燃料費の高騰などを受けて利益の低迷に直面しているが、テロ事件の発生でさらに困難な状況に陥るとみられる。貨物部門も影響を受けており、航空機やトラックの部品から医療器具まで、国内外向けのあらゆる貨物が滞留している状況にある。また、米国のテレビネットワーク各局は11日から連日、世界貿易センタービルや国防総省への同時テロのニュースをCMなしで放送している。このため各局は巨額の損失を受けるとみられている。
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