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中国駐在員報告

2022年6月 社会・時事
駐在員 : 浅原 敏治


 今年4月、上海市で全市民対象のPCR検査が行われる際、市民が専用アプリを一斉に立ち上げたため通信障害が起き、検査が中断するという事態が起こった。こうした中、市は5月から新たなアプリを配信した。市民は新たに設けられた専用のQRコードを事前に画像で保存し、検査の際に提示することで検査がスムーズに行われるようになった。
 また、中国国務院は5月9日、感染者の早期発見のため、上海、北京、広東省広州、深センの四大都市と、浙江省杭州、江蘇省蘇州、湖北省武漢など地方の中核都市において、徒歩15分圏内毎にPCR検査場を整備すると発表した。
 私の居住区の周辺でも検査場は増設され、3時間の外出が許された日に自宅から徒歩10分のところの検査場に足を運んだ。検査場は病院建物の横の仮設小屋で、入口の係員にスマートフォンの48時間以内の陰性証明の画面を提示してから中に入ることができる。屋内には30人ほどが既に並んでおり、そのほとんどが宅配の配達員であった。彼らには毎日2回の抗原検査と1回のPCR検査が義務付けられているが、PCR検査の費用は無料である。検査場に入ると防護服姿の検査員が、綿棒をのどの奥に充てて検体を検出していた。入場してから検査が終わるまで5分ほどしかかからない。検査結果はその日の夕方にスマートフォンの画面に陰性と表示された。PCR検査は、検査場の他、各居住区に検査員が出向いて行っており、毎日行う居住区もあれば週2回程度のところもある。私の5月のPCR検査の回数は15回であった。
 上海市の5月30日の1日当たりの感染者数は31人(うち無症状感染者数22人)であり、最も多かった4月13日の27,719人と比べ、かなり減っている。市政府は6月1日から居住区を「防范区」「管控区」「封控区」の3区分に分け、感染者の人数や移動歴などに応じて高、中、低の3段階にリスク地域を分ける方式に移行すると発表した。低リスク地域は、14日間以内の感染者がゼロの地域であり、時間や場所が限定される中ではあるが、外出が可能となる。今後も市民はPCR検査を頻繁に行わなければならないと予想される。
 上海事務所では、6月のロックダウン解除後の状況を引き続き注視していく。


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