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東南アジア駐在員報告
2011年3月 経済 駐在員 : 長谷川 卓
2月18日〜20日、フィリピンマニラ市で、観光フェア「Travel Tour Expo 2011」が開催された。期間中、日本政府観光局(JNTO)が設置した日本ブースに参加して、静岡県観光PRを行うとともに、18日には、同国内の旅行会社を対象にした「Visit Japan Tourism Seminar 2011」にも参加して、本県観光に関するプレゼンテーションを行った。今回は、JNTOがフィリピンの観光市場調査を目的に、ブース出展、セミナー開催したものであり、日本の自治体としては、静岡県が唯一の参加となった。
有料入場にも関わらず、一般来場者数は平均3万人/日に達し、持参した静岡県観光ガイド(英語版)と富士山ポストカードは初日及び第2日目の午前中でほぼ配付が終了してしまった。日本向け旅行では、「東京−大阪」のゴールデンルートの人気が高く、次いで「東京−箱根(富士山)」、セブパシフィック航空の定期便就航により、「大阪・京都」の人気も高かった。
「実の父を捜したい。」、「不法滞在で逮捕歴があるが、恋人に会いに再度訪日したい。」など、観光以外の人生相談?もあったが、日本ブースの人気は上々で、今後成長が見込まれる新興市場としての可能性を感じた。
しかしながら、現在日本政府は、国際的に非難を受けた同国出稼ぎ労働者の人権問題を端に、同国からの入国ビザ発給条件を非常に厳しくしており、これが観光客増加に制限をかける要因ともなっている。
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