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韓国駐在員報告

2015年9月 行政
駐在員 : 野原靖


平成27年8月の静岡県のモンゴル訪問に関して、韓国事務所はモンゴルを管轄しているため、現地でのフォロー(所長:知事団、副所長:経済団)を行った。

8月5日(水)、静岡県知事、県議会議員、県内企業関係者等とともに、モンゴル国食糧・農牧業省及び産業省を訪問。静岡県とモンゴル国の間では、昨年5月13日にモンゴル国工業・農牧業省との間で、「工業と農業分野での協力に関する覚書」が締結されたが、モンゴル国の省庁再編により、工業・農牧業省が、食糧・農牧業省と産業省に分かれたため、今回の訪問では、県知事とそれぞれの省の大臣立会のもと、担当部長間で覚書の所管を確認する署名式が行われ、今後も農業・経済産業分野で更なる交流促進を行うことで合意した。

また、この覚書に基づき、8月7日(金) 食糧・農牧業省において、静岡県企業及びモンゴル企業間の商談会が行われた。本県側企業は、食品、お茶、医療機器、介護・福祉、廃棄物処理、工業機械、不動産など10社1団体が参加。商談会場では停電のハプニングなども発生したものの、支障なく商談が続けられ、モンゴル側来場者は約130人、商談件数は155件に達した。具体的な商談事例としては、モンゴルからの原材料の調達、食料品等の日本への輸出又は日本からの輸入、工業機械(産業用モノレール)のモンゴルでの活用、日本の産業廃棄物処理に関する情報提供依頼、畜産に関する指導依頼、モンゴルへの不動産投資、外国人技能実習制度を活用したモンゴルからの人材派遣等、多岐に渡った。

そのほか、モンゴルリサイクル協会や食肉加工会社等を訪問し、視察した。

モンゴルリサイクル協会は設立されて10年。モンゴルではリサイクルの技術はまだ十分ではなく、ウランバートル市で出た廃棄物からアルミニウムを取り出して、インゴット(鋳塊)に製錬後、アルミ製の鍋として販売している。課題は、先端技術がないため大気汚染のおそれがあるうえ、焼却施設がないため埋め立てのみに頼っており、土壌汚染の問題につながることである。そのため、将来的にはウランバートル市と連携してリサイクルセンターを作りたい考えである。リサイクル分野においては日本と連携して仕事をしたいという希望が大きく、毎年5月に開催されている東京ビッグサイトの環境展にもモンゴルリサイクル協会として出展している。ウランバートルは人口140万人で、年間10万人以上増えており、今後更にごみ処理の役割が大切になるため、日本の技術協力をお願いしたいとの要望であった。

食肉加工会社については、遊牧民から馬肉を買い取って、アキレス腱部分をぺットフード用に加工し、一部は日本にも輸出している。また、ロシア向けには牛や羊等の冷凍肉を輸出している。受注生産のため、稼働率は月によって変動する。生産ラインは、一部は機械化されているものの、品質チェックは作業員が目視検査を行っている。生産ラインの機械は主にドイツなど欧州製のものが中心であったが、最終工程の梱包機械については日本製を使用しており、日本製の梱包機械の性能に対する評価は非常に高いものであった。

モンゴルとの交流については、情報のやり取りや人材交流などによる密接な関係がいかに重要であるかを改めて感じた。今後も本県とモンゴルの円滑な交流に向けて、きめ細かくフォローしていきたい。


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メール:kokusai@pref.shizuoka.lg.jp