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台湾駐在員報告
2013年7月 社会・時事 駐在員 : 宮崎悌三
日台間を昨年往来した人の数は約300万人で、内訳は、台湾から日本を訪れた人が約156万人、日本から台湾を訪れた人が約143万人だった。前年の2011年と比べると37.3%の増加という驚きの数字である。
6月1日、台湾観光局(日本の観光庁に相当)は、三重県で開催された「第6回日台観光サミット」において、この数字を、3年後の2016年には400万人とすることを目標に据え、日本と台湾の観光関係者が一致協力することで合意したと発表した。
一昨年の東日本大震災後、台湾から200億円を超える支援金が贈られたことは、被災した日本の多くの人々の記憶に刻まれている。このような雰囲気において、日台間の航空自由化による定期航空路線の新設や当時の円高が拍車をかけ、前出の数字を叩き出したのである。
台湾観光局は、さらに日台間の共通のもの同士による「双塔両鉄二山」(高層構造物同士:台北101ビルとスカイツリー、ローカル観光鉄道同士:江ノ電と平渓線、最も高い山同士:富士山と玉山)友好協定締結が実現したことを成果として挙げており、次なる目標である日台往来人数の年間400万人達成に意欲を見せている。
日台観光サミットは、奇数回を台湾、偶数回を日本といった具合に、日本と台湾でそれぞれ交互に開催しているもので、実は日本で初めて開催した4年前の「第2回日台観光サミット」は、静岡県で開催されている。
富士山の世界文化遺産登録は、こちらの新聞やテレビでも大きく取り上げられ注目されており、成果として挙げられた「双塔両鉄二山」が実のあるものとなるよう、新たな交流につなげられるよう取り組んでいく。
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