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韓国駐在員報告

2018年9月 経済
駐在員 : 野原 靖


韓国市場は輸出が難しそう、といった声が散見する。確かに、高関税や輸入禁止成分など物理的に困難な品目や放射能に係る一部規制は存在する。一方で、県ソウル事務所は数年間かけて、韓国の大手マートや商社、百貨店との関係を作り、彼らとの商談での場で静岡県の優れた農産・加工品及びそれらの産出地域(自然環境)について、サンプル試食や動画視聴、県内農場や工場へのバイヤー招聘など様々な手法で訴求しつづけた。すると、彼らの中で本県産品への関心や理解が深まり、韓国消費者にそれらを届けたいという強い熱意を感じられるようになった。
実際に韓国バイヤー側の「わさび」や「茶」など静岡県の優れた素材への評価が高く、県産わさびチューブ6万本、わさびドレッシング2万本、県産茶そば10万食等の輸出に繋がっている。生の根茎わさびついても、輸出入業者間の調整や世界農業遺産の広報支援を行い新規輸出に繋がった。販売開始後は、現地メディア報道やSNSの影響で、韓国大手百貨店6店舗及び高級通販で2か月余りの間に生の根茎わさび50s450本ほどが完売となった。今後も継続販売の見込みである。
県ソウル事務所は、日韓両者の距離を縮め、情報や考えを共有させる役割も担っており、実際に、韓国市場に対する誤解や苦手意識の軽減にもつながったケースも少なくない。「わさびのイメージが変わった」「自然な色や香りが好き」「静岡県に行ってみたい」といった現地の声を県内と韓国の関係者で共有し、両者の連携が更に深められている。
 県産品輸出は、作ったものを輸出するのではなく、売れるものを継続して輸出する戦略的なアプローチが求められる。そのためには、現地で競争力のある企業の選定基準(賞味期限、パッケージデザイン、味、数量)や現地消費者ニーズを反映させたマーケット・イン型の対応力が必要であり、当事務所は今後もその一助も担っていく。


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