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韓国駐在員報告

2016年2月 経済
駐在員 : 野原靖


2011年3月の東日本大震災による東京電力福島第1原発事故発生後に減少していた韓国の日本産水産物の輸入量が2015年(平成27年)、増加に転じた。

韓国海洋水産部の水産情報ポータルによると、2010年に8万4,018トンに達していた日本産水産物(塩除く)の輸入量は2011年に5万6,043トン、2012年に3万9,614トン、2013年に3万7,271ン、2014年に3万2,844トンと、4年間で60.9%減少した。福島第1原発事故で食の安全への不安が強まったことが背景にある。韓国政府は福島第1原発事故後、福島県などの50種の水産物の輸入を禁止。同原発の汚染水漏れ問題を受け、2013年9月からは福島など8県の水産物の輸入を全面禁止した。

減り続けていた日本産水産物の輸入量は昨年、前年比17.9%増の3万8,724トンとなり、福島第1原発事故後初めて増加に転じた。昨年輸入された日本産水産物を品目別にみると、ホタテガイが6,637トンで最も多かった。続いて、スケトウダラ(3,913トン)、イワシ(3,228トン)、マボヤ(2,609トン)、タイ(2,423トン)、タチウオ(1,794トン)などの順だった。

日本産水産物の輸入量は福島第1原発事故前には届かないが、一部の魚種は事故前の水準を回復した。タチウオの輸入量は2010年の1,677トンを上回っている。韓国近海で漁獲が振るわないのに加え、輸入物が割安なため、日本産タチウオの輸入も増えている。韓国政府は日本産の水産物からセシウムなどが微量でも検出された場合は送り返すため、放射性物質が検出された水産物の輸入は事実上できなくなっている。だが、日本産水産物への消費者の不安は根強い。市場では日本産水産物の原産地を表示しなかったり、韓国産などと表示したりして摘発されるケースが後を絶たない。昨年、日本産水産物を韓国産や中国産と偽って表示、販売し摘発されたのは37件、日本産と表示せず摘発されたのは33件だった。


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