中国駐在員報告
2014年4月 政治 駐在員 : 井口 真彦
浙江省杭州市へ出張した際、1人で市内を移動する場合は、路線バスや地下鉄を利用することが増えた。目的地が不便な場所にあったり、時間に追われたりしている場合は、タクシーや現地調達のチャーター車を使う。
これ以外に、荷物が多い時などは、上海市内から、事務所の契約車両を利用して移動し、杭州市内でもこれを利用することもあるのだが、今後は気をつけなければならなくなりそうだ。
上海の地元紙によると、杭州市では、従来からナンバーの末尾の数字により曜日毎に実施していた自動車交通規制を5月5日から拡大すると発表した。これにより、市内中心部の大部分と西湖周辺の観光地区で、杭州ナンバー以外の車は平日の出退勤時間(午前7時〜9時、午後4時半〜6時半)の走行が禁止される。従って、この時間帯には、上海ナンバーの事務所の契約車両は使えなくなる。
また、3月26日からは、新規の自動車購入を制限する制度も導入された。
中国で自動車の台数制限が行われるのは、北京市や上海市などに続き6都市目。対象は乗車定員が9人以下の乗用車などで、制限は、ナンバープレートの発給を抽選と競売で行う形で行われる。地元メディアによると、抽選倍率は30倍程度になる見通しとのこと。
当地で活動する駐在員として最も気になっている大気汚染と交通渋滞の緩和のための措置であり、多少の不便は受け入れなければならない。
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