東南アジア駐在員報告
2017年7月 行政
駐在員 ： 竹田敏彦
昨年11月、インドネシア西ジャワ州のアフマド・ヘルヤワン知事一行が静岡県を訪問した。同一行は、工業用水道事業、広域水道事業を行う企業局西部事務所及び農林技術研究所を視察するとともに、川勝知事との間で今後の両地域間での交流検討のための趣意書に署名をした。この訪問は西ジャワ州政府からの依頼を静岡県が受け入れたものである。
弊所では５月に、シンガポールから飛行機で片道２時間弱のバンドン市にある州庁を訪問した。この出張では州政府に加え、同州北東部に建設中の州立新空港の運営会社、歴史文化博物館、製茶工場及び茶園など様々な施設を訪問し、各所でどの分野での交流が相互にとって最も実りあるものとなるか協議を実施した。
西ジャワ州はインドネシア・ジャワ島西部に位置し、首都ジャカルタに隣接。人口4,600万人と、インドネシア全人口の２割弱を抱える同国最大の自治体である。また、州都バンドン市は、1954年に開催された第１回アジア・アフリカ会議の開催地であり、バンドン工科大学など多くの高等教育機関を抱える学園都市としても有名である。
静岡県との関係では、同州内に製造業を中心とする多くの県内関係企業が進出していること、お茶（紅茶）の一大産地であること、浜松市がバンドン市と文化・環境分野で覚書を交わしていること、新しい話題では、地元人気サッカーチーム、プルシブ・バンドンで三島市出身の松永祥兵選手が活躍することなど、多くの接点を持っている。
弊所では、今後も交流具体化のため、西ジャワ州政府関係者と調整を継続していく。
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