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ヨーロッパ駐在員報告
1999年7月 政治
駐在員 ： 森 貴志
・ 英国政府コソボに視察団派遣
英国政府は６月16日、ユーゴスラビア・コソボ自治州の再建に向けて、民間企業の代表による視察団を派遣する計画を明らかにした。
英国産業閣外相は、建設業者等民間企業の代表者が参加している｢コソボ再建タクスフォース｣の第一回会合の後、紛争で混乱したコソボの現状を把握し、英国産業界が復興計画に加わる可能性を探るため、できるだけ早い機会に同タクスフォースから視察団を派遣すると発表。また、コソボの特殊な政治情勢を考慮すれば英国企業の成功は「革新的な方法」を探ることにかかっていると述べ、官民の密接な連係のもとで復興計画に加わる方針を示唆した。
ボスニア紛争後の再建には総額約5,000億ポンド（約96兆円）が費やされたが、コソボの再建費用はこれをはるかに上回ると見られ、欧州連合や世界銀行などの国際機構から拠出される見通し。
貿易通産大臣は、16日、訪問先の日本で通産省関係者と会談し、コソボ再建における日英企業の提携の可能性を協議した。
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