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東南アジア駐在員報告2003年6月 その他 シンガポール 「人的資源」を大切にする教育大国が選んだ大学
そのリー上級相が6月はじめ、早稲田大学から、シンガポール建国に尽くした功績と、アジア太平洋地域友好交流への貢献を理由に名誉博士号を授与され、その授与式で、リー上級相は、早稲田大学をシンガポールに誘致したい考えを示した。 折りしも、シンガポールにある、東南アジアで初めての日本人高校となった「渋谷幕張シンガポール校」が昨年4月、早稲田大学系属・早稲田渋谷シンガポール校として「アジア地域への貢献」と「地球市民の育成」を目標に、新たなスタートを切ったところである。 21世紀がアジアの世紀であるならば、こうしたアジア地域との国際交流、アジアの異文化を理解する人材の育成などに、積極的に取り組むことは大変に重要なことであり、早稲田大学の対応が注目される。 静岡県においても、シンガポールの教育機関と語学を中心とする国際交流を10年にわたって続けている静岡学園高校や、浜松東高校のようなすばらしい実績があり、こうした長期的な視野に立った国際交流の支援を今後も続けていきたい。 最後に、リー上級相は著書「目覚めよ 日本」の中で、21世紀のための21の提案を掲げている。21番目の提案は「21世紀における日本とアジア−敵か味方か?」で次のように結んでいる。 日本人は日本人。特殊で異質な別の存在なのです。普通の「アジア人」とは違う「日本人」なのです。世界は魅力いっぱいの新しい時代に突入します。日本人は自分自身に対する当然な自信を取り戻すようにしてください。(「目覚めよ 日本」より引用 著者リー・クアンユー 発行所 株式会社たちばな出版) |
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