韓国駐在員報告
2019年3月 行政 駐在員 : 野原 靖
今年度、本県と韓国・忠清南道は友好協定を締結して5周年となることから、2月19日に梁承晁(ヤン・スンジョ)知事が初めて本県を訪問した。
9月には川勝知事が忠清南道を訪問しており、5周年となる節目の年に、両県道の知事による相互訪問が実現した。
本県知事表敬では、百済時代からの両県道の歴史的なつながりや、本県のワサビと忠清南道の高麗人参が世界農業遺産であることから、両県道の特産品の相互PRを進めること等、幅広い意見交換が行われた。さらに両知事は、友好協定締結10周年に向けて両県道で日韓の交流モデルを作ることで一致し、一層の関係強化が確認された。
これに先立ち梁知事は県立静岡がんセンターを視察し、同センターの財政状況や治療費に占める患者負担割合などについて、知事と病院関係者の間で積極的な質疑応答が行われた。医療政策に関心の高い梁知事の姿勢が示されていた。
梁知事は、帰国後の記者会見で「忠清南道には県立静岡がんセンターのような優れた環境整備が必要」と述べ、さらに「今年は日本統治時代の独立運動である三・一独立運動から100年を迎えるが、日本は私たちに最も近い隣人として平和と繁栄のために協力すべき仲間である」と語った。
梁知事はfacebookで本県知事表敬のライブ配信を行うなど、両国間の政治状況が難しい中でも、地域間交流を積極的に実施する姿勢を表明している。当事務所も引き続き、両県道の交流を積極的に行いたい。
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