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北米駐在員報告
2001年1月 政治 駐在員 : 若梅 真樹
新政権への移行
歴史的混乱を極めた大統領選ではあったが、連邦議会(ゴア副大統領が議長)での大統領選挙人投票結果の承認により、共和党ジョージ・W・ブッシュ氏が21世紀最初の第43代米大統領に選出された。1月20日の就任式からが任期となる。ブッシュ氏は、主席補佐官にアンドルー・カード氏を、また、コウリン・パウエル国務長官ほか14人の閣僚を指名し、新政権への移行が進められている。
63年に成立した政権移行法により、最初に首席補佐官が選ばれ、次に、その主席補佐官を最高責任者として、大統領顧問、補佐官、25省庁の長官などいわゆるポリティカリル・アポインティー(政治的被任命者)が選任される。総数は、約3,500人にも及び、それらが全て任命されるのは夏以降になるという。また、役職だけでなく、約1万人の一般職員や秘書も含め、前民主党政権から共和党新政権への移行で全替えの大異動となる。
ブッシュ新政権では、短期間に多数の職員を採用する必要があり、人材不足を解消するため、民間の職業斡旋業者“ヘッド・ハンター”の活用や、インターネットのホームページ上で、ポリティカリル・アポインティー以外の職員の人材募集を行っているという。希望者は、ネット上で応募できるということだが、選考に当たっては、連邦捜査局(FBI)の徹底的な身上調査が行われるとのことである。
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