韓国駐在員報告
2016年4月 経済 駐在員 : 野原靖
2016年(平成28年)2月24日(水)〜28日(日)で開催された韓国最大規模の建築見本市「キョンヒャンハウジングフェア2016」がソウル郊外の国際見本市場(KINTEX)で開催された。建築・建設・内装・改築等をテーマとした同展には、国内外の建材・住宅・内装企業等700社余り(ブース数2,700)が出展。来場者数は約19万人。日本からは、本県や秋田県、岐阜県、愛知県、岡山県、愛媛県、長崎県、宮崎県など10道府県が参加し、JETRO(日本貿易振興機構)を中心に構成されたジャパン・パビリオンでは、国産材を使用した木材住宅、床板、壁板等の内装材、集成材等を出展した。本県からは林業振興課とともに、潟tォレストフィーリング(浜松市東区)が内装材である「UROCO」(カラー焼き杉)のPRを図り、当事務所は現地代理店との通訳及び調整を行った。
「UROCO」は、天竜杉板の表面を焼いて炭化させ、耐火性と耐久性を高めた「焼杉(やきすぎ)」に塗装を施したものであり、表面を磨くことに よって硬い冬目以外の部分が削れ、年輪の凹凸が醸し出す美しさは、簡単に真似できないデザインであるため、現地でも大変好評であった。
「UROCO」サイト http://uroco.org/index.html
今回の出展成果は、パートナーとなる代理店との契約締結、出展後早期に輸出第一弾(50万円程度)に繋がったことである。
近年、日本産木材類の需要が継続して高まっており、韓国向け木材類輸出量は2008年からの5年間で2倍以上増加。農林水産省が2013年(平
成25年)8月に策定した「農林水産物・食品の国別・品目別輸出戦略」において、韓国は中国とともに主要輸出重点国に指定されている。ソウル事務所としても、現地木材業界関係者との人脈の輪を広げ、本庁及び県内関係者との橋渡しとサポートに取り組んでいく。
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