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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 東南アジア駐在員報告

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東南アジア駐在員報告

2015年8月 政治
駐在員 : 吉住理恵子


祝賀ムードの一方で、シンガポール政府は着々と次期総選挙の準備を進めている。選挙に先立って召集される選挙区区割改定委員会が召集され、7月24日に新たな選挙区が発表された。1人区を13選挙区に、グループ選挙区を16選挙区に、それぞれ1選挙区ずつ増やし、議員定数は2人増の89人となった。

前回選挙は2011年5月に投票が行われ、リー・シェンロン首相が党首を務める人民行動党(PAP)が、定数87議席中81議席を獲得した。ただPAPの得票率は過去最低の60.1%で、グループ選挙区では史上初めて野党に敗北する区が出るなど、野党議席数の拡大を許した。与党は、選挙後、反省を踏まえて、職を奪われることへの国民の懸念に配慮した外国人労働力流入の引締や、パイオニア世代への生活保障などの政策を展開した。

しかし、2013年12月には建国以来初の暴動がリトルインディアで発生、昨年はシンガポールの年金制度CPF(Central Provident Fund=中央積立基金)をめぐる抗議集会が開かれるなど、低所得者や若者を中心に、これまでほど政府への絶対的信頼感を持たない層もいる。

PAPは既に全ての候補者を調整済みで、建国記念日の後に正式に発表すると見られる。リー・シェンロン首相も最近、公の場で、「自分が今後10年間首相の座にとどまるより、若い人が国のリーダーになるべき」という発言をしたと報じられ、次期の自分自身の就任期間中に後継者を明確にするのではとの声もある。

建国50年の節目の年に、次なる50年のこの国の更なる発展に向けて、政権を担うPAPがどのような布石を打ってくるのか、また、国民はどのような審判をするのか、選挙の動向に注目したい。

注:シンガポールの選挙は小選挙区(1人区)とグループ選挙区で行われる。グループ選挙区では、各政党4〜6人の候補者(うち少なくとも1人は少数民族)を擁立してグループで競い、最多得票のグループが選挙区の全議席を獲得する。


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