中国駐在員報告
2019年12月 社会・時事
駐在員 ： 石井 亘
上海市には現在20万人以上の外国人（そのうち日本人居住者は約５万人）が居住しており、中国で最も外国人が多い都市である。経済開放政策を進める中国では今後も外国人居住者は増加するとしている中、上海市が行う外国人居住者のための施策は国内の他の都市のモデルとしても注目されている。
市内には外国人が多く生活するコミュニティーが幾つか存在しており、コミュニティーを所管している市管理委員会では就業許可証や出入国に関する相談に対応するワンストップサービス窓口を設置したほか、カルチャー教室の開催、外国人も参加できる慈善事業などを実施しており、居住外国人が上海での快適な生活を享受できるよう図っている。
居住外国人が今後の改善を望む事項としては、病院の予約、高額医療費、子女の入学できる学校が限定的であること、近隣諸国との航空・海上輸送の更なる整備である。
私も上海市で生活しており、大変住みやすい都市であると感じている。あえて改善してほしい点を挙げれば地下鉄乗下車時の割込、喫煙マナーなどであるが、これらについて周りの中国人は気にならないようで、改善の可能性は低いと諦めている。
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