• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 韓国駐在員報告

ここから本文です。


韓国駐在員報告

2016年6月 社会・時事
駐在員 : 松村昭宏


 一般家庭でよく食べる物を調理する過程で、「非常に悪い」に相当する基準(大気1㎥あたり100マイクログラム)を上回る微小粒子状物質(PM2.5)が排出されるという韓国環境部(日本の“省”に相当)の実態調査結果が発表された。特に、焼きサバやサムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)、目玉焼きを作る時「非常に悪い」に相当する基準の10〜20倍の粒子状物質や第1級発がん性物質が発生したという。環境部は2016年5月23日、「2015年5〜11月まで共同住宅22か所、一戸建て住宅4か所、集合住宅4か所の台所で料理する時に発生する汚染物質を調査した結果、焼き物や炒め物、揚げ物料理はもちろん、スープやチゲ(鍋物)を作る時にも高濃度の粒子状物質が排出されることが確認された」と明らかにした。特に焼きサバは「非常に悪い」の22倍に達する2,290マイクログラムの粒子状物質のほか、発がん性物質「ホルムアルデヒド」が324マイクログラム、「揮発性有機化合物」が40.13マイクログラム排出された。また、サムギョプサルを作る時は1,360マイクログラム、目玉焼きを作る時は1,130マイクログラムと、どちらも「非常に悪い」の10倍を超える粒子状物質が排出された。環境部関係者は「キムチチゲやチャーハン、トンカツなどほとんどすべての料理で”非常に悪い”の基準を上回る粒子状物質が発生した」と語った。」環境部の独自実験によるとサバを焼く時、換気扇をつければ台所に滞留する粒子状物質が3分の1程度(741マイクログラム)に減り、窓を開ければ約7%(176マイクログラム/㎥)にまで減少した。環境部は「料理の前後は換気する」、 「料理をする人はマスクを着用する」、「お年寄りや子どもは料理中にドアを閉めて部屋から出ないように」と勧告した。また、料理が終わった後すぐに調理器具を片付ければ、粒子状物質にさらされる時間や程度を減らすことができるとも言っている。ただ韓国、特にソウルには高層住宅居住者が多く、一般的に地上10階以上の部屋は窓の開閉に制約(引違い窓のように全開にならず、わずかな面積の開閉しかできない)があるため、この対策に疑問を呈する声も多い。


日付別一覧  地域別一覧  分野別一覧


お問い合わせ

知事直轄組織地域外交局地域外交課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3066

ファックス番号:054-254-2542

メール:kokusai@pref.shizuoka.lg.jp