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東南アジア駐在員報告2007年11月 経済 フィリピン・・・小型オートバイ市場が好調 同社は、円高によるメリットを享受すべく日本本社へ半完成品等を供給する海外生産拠点を探していたところ、@労働者賃金が安いこと(現在日給300ペソ)A英語での意思疎通が可能なこと、B日本との距離が比較的に近いことC日本人にも馴染みのあるキリスト教徒が殆どであること等の理由で当地を選び、1994年に操業を開始した。 現在は欧州のホンダの大型オートバイへの部品輸出40%、フィリピン国内のホンダの小型オートバイへの部品供給20%、米国のスズキのバギー部品への部品供給20%、その他20%の売上高となっており、操業開始当時に計画していた日本本社への供給は10%程度である。 同社はフィリピンにおいて、大型二輪車の部品を製造することで、東南アジア各地で小型二輪車部品を主に製造している他のサプライヤーとは住み分けを図ってきた。しかし、この2年間フィリピンの小型二輪車の市場は拡大しており、一昨年度は前年度対比5%増加、昨年度は前年度対比10%増加と好調を維持しており、今年の販売見込み台数は50万台である。同社が部品を供給しているホンダの二輪市場シェアは約70%で、トップを誇っており、販売台数の増加に合わせ部品の現地調達率を強化していることから、当然同社も小型部品の製造を増やす傾向にある。 従業員数は750名、日本人駐在員は4名。製造部長クラスに現地の人を任命し、責任を持たせることでモチベーションを上げているが、やはり時間の管理が日本人の目から見るとルーズであることは否めず、納期管理に気を煩わされることがしばしばあるということだ。 |
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