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韓国駐在員報告

2016年8月 経済
駐在員 : 松村昭宏


韓国政府の農林畜産食品部は7月、韓国の伝統酒マッコリを世界に広めるため、食品の国際基準を定めるコーデックス委員会のアジア地域調整部会(2016年9月26〜30日にインド・ニューデリーで開催)にマッコリの規格策定を提案する方針を明らかにした。

コーデックス規格は加盟国に対する勧告基準で、国際取引の公認ルールとして用いられるもの。規格策定の対象に選ばれ、規格が確定するまでには5〜6年を要する。

同部は9月のアジア地域調整部会で、マッコリは低アルコールであり、消費者の健康増進のためには標準化した規格による管理が必要との点を説明する予定だ。日本の濁り酒などと似ているようでも、製造工程や品質の特性、アルコール含量、用途などが大きく異なることを強調する。

マッコリの輸出先は2005年の8か国・地域から2015年には48か国・地域へと大きく広がったが、輸出額は2012年の3,700万ドル(現在のレートで約39億円)を最後に下降の一途をたどっている。それまで8割以上を占めていた日本向け輸出が急減し、2015年は1,300万ドルにとどまったことが主要因だ。


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