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中国駐在員報告2004年4月 社会・時事 労働力の不足か(浙江省へ進出を考えている企業の皆様へ!)
浙江省就業管理服務局によると、浙江省の労働者はここ数年、毎年20万人の規模で拡大し、昨年は600万人となった。うち「民工」と称される農村部からの出稼ぎ労働者が3分の2を占めている。今年の全国の企業が雇用する出稼ぎ労働者の数は昨年比で13%増となるとの見通しだが、一方で現在、杭州、寧波、温州、蘇州、無錫の5都市の出稼ぎ労働者流出率(旧正月後、職場復帰しない労働者の割合)は11.4%に達しているという。 労働者不足の主な原因として、同省での生活費の高さが挙げられている。一般労働者の月給は600元程度とされるが、同省での生活コストは平均で300〜600元。特に杭州では700元に達するという。月給1,000元以下の出稼ぎには魅力はなく、省内でも、かつて出稼ぎ天国とされた杭州から台州や紹興、嘉興に流れる傾向が出ている。これら地域では賃金コストが上昇する可能性があり、今までと同額のコストでの雇用は、労働力の質の低下を招く恐れがある。今後、進出に当たっては賃金コストを十分検討する必要がある。 |
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