中国駐在員報告
2019年9月 社会・時事 駐在員 : 土屋 岳久
8月26日付の中国青年報によると、北京、長春、広州等の10の都市及び農村の幼稚園から中学校に通う生徒を対象に課外活動に関するアンケートの結果、習い事への支出額が年間9,211元(14.7万円)になることが分かった。
また、回答者14,874名のうち、塾へ通っていると答えた生徒は60.4%にのぼり、習い事に費やす時間は平日(5日間合計)3.4時間、土日(2日間合計)3.2時間であった。
習い事のほか、宿題に費やす時間が88分(1日)になることも分かった。中国では小学校でも毎日17時まで授業がある。小学生が平日に自由に遊ぶことができる時間は日本に比べ少ないようである。
同紙は、習い事への参加が本人の意思によらず、周囲に迎合する形で参加せざるを得なくなっていることに警鐘を鳴らしているが、知人の中国人家族と食事をすると、「誰が何の習い事をしている」という話題で盛り上がることが多く、依然として関心度の高さが窺える。習い事に費やす時間はさらに増えそうである。
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