北米駐在員報告
1999年4月 社会・時事 駐在員 : 若梅 真樹
・健康関連商品ブームに拍車
今や年間140 億ドルのビジネスに成長した健康関連産業は、ヘルシー志向が強い20代〜30代半ばの「ジェネレーションX」世代の購買力に後押しされ、自然食品や健康器具を中心に今後も種類が増え続けていくことが予想される有望な産業となっている。
このような状況の中で健康関連製品の展示会では最大規模の「ナチュラル・プロダクツ・エキスポ・ウエスト」が開催された。
ヘルシーブームに火をつけたオーガニック食品業界は、過去半年の間に、オーガニック農産物加工業者数が50%、生産業者数が26%と増加し、この展示会場でも既に一般に定着しつつあるオーガニック野菜に加え、コーヒーや牛乳、牛肉などにまでオーガニックの表示が及んでいる。
また、今回のエキスポでは、シャンプーなどの生活用品や化粧品などのパーソナルケア製品で、人工添加物を含まないナチュラル製品が大々的に紹介され、今後、健康関連商品ブームに一層の拍車がかかるものと見られる。
自分にとって良いものはどんどん取り入れていこうという米国人の気質が見えてくる。
(注)「ジェネレーションX」:Xは「正体不明」の意味で、上の世代からみると、無気力、不可解だということで名付けられた世代。
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