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北米駐在員報告
2002年8月 政治 駐在員 : 松下 育蔵
・米紙の社説・論説における日本関連議論の復活
ここしばらく、米紙意見欄における「日本関連議論が枯渇」していたが、7月23日以降、ロバート・シュレーダーによる「日本は平和憲法を捨てて、軍事大国として活躍すべし」との論文(ボルチモア・サン掲載)に続き、ウォールストリート・ジャーナルが、ハドソン研究所のハーバート・ロンドンによる「日本が再び台頭する」と題する論文を掲載した。双方ともに、「日本は好むと好まざるとを問わず、世界の舞台で大役を果たさざるを得ない」とのマクロ解釈に基づく。ロンドンの論説は、同じハドソン研究所の大先輩ハーマン・カーンがかつて「日本が個人所得でアメリカに追いつき追い越す」と予測し当てた故事を引用し、「本論文の予測も信用されたし」と結ぶもの。このような議論が日本の論断における新たな潮流になるか否かは、現時点では予測が難しい。(各記事の内容は次コラム参照。)
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