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ヨーロッパ駐在員報告
2002年3月 政治
駐在員 ： 森 貴志
・ドメイン名紛争減少
ジュネーブ発時事通信によると、世界知的所有権機関（ＷＩＰＯ）は、インターネット上の住所を示すドメイン名をめぐる紛争案件が、１９９９年１２月の受け付け開始以来、昨年末までの２年間で３３４８件にのぼったと発表した。
ドメイン名としては、企業を表す「．ｃｏｍ」や団体を示す「．ｏｒｇ」などがよく知られているが、紛争の対象となったものは６１３７種類にも達したという。昨年１年間の紛争件数は１５０６件で、２０００年の１８４１件に比べ減少している。
ＷＩＰＯでは、ドメイン登録を悪用し、企業の登録商標や有名人の名前などをドメイン名として先行取得し、それを高額で相手先などに引き取らせようとする悪質なケースに対して、そのドメイン名登録無効を命じる厳しい裁定が相次いで下された経緯がこれら紛争が減少している理由としている。
また、ＷＩＰＯは英語以外にも日本、中国、韓国、ドイツなど８カ国語のドメイン名についても紛争処理を拡大し、対処するように対応してきた。
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