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東南アジア駐在員報告
2013年12月 経済 駐在員 : 長谷川 卓
11月9日〜12日、インド・マハラシュトラ州の高原都市パンチガーニのアジアプラトーICセンターで開催された、「コー・イニシアティブ・ビジネス(CIB)会議」に静岡県知事が参加、最終日12日の全体会議において、「富国有徳の理想郷〜ふじのくに静岡県」を紹介する講演を行なった。
CIB会議はスイスのコーで30年以上にわたって開催されている国際ビジネス会議。インドでは2005年から隔年開催され、第5回目となる今回の内容は、「経済成長を持続可能で人にやさしいものにするために〜その課題と可能性を探る」を主題とする講演、意見交換や、参加企業のCSR(企業の社会的責任)取組事例の紹介、意見交換が中心であり、自社の利益のみを優先する企業とは異なり、社会貢献意識が高い企業関係者等246人が参加した。日本の自治体からの参加は本県が初めて。民間企業とは異なり、利益至上主義ではない地方自治体で首長を勤める川勝知事の富士山を基本理念とするふじのくにづくりのスピーチは参加者の注目を集めた。
また、会議参加の前後に訪問したインド企業2社〜プネ本社のフォーブスマーシャル(Forbes Marshall)社、ムンバイ本社のトランスアジア・バイオメディカル(Transasia Bio-Medical)社では、両社がCSRに注力し、多大な地域貢献活動を当然として実施している説明を受け、これまで筆者の抱いていたインド企業のイメージ、〜利益至上主義で、パートナーにするには要注意〜、を根底から変える訪問となった。巨大なインド市場でのビジネス展開を目指す静岡県企業が増えていく中、今回のような会議参加企業を通じたネットワークにより、信頼できるパートナーを探していくことも必要ではと感じた。
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