ここから本文です。
北米駐在員報告
2000年4月 経済 駐在員 : 若梅 真樹
原油価格の高騰
原油のニューヨークWTI価格は、昨年11月に1バレル(約159リットル)$27.15と、91年の湾岸戦争以来9年ぶりの高値をつけ、今年に入ってからも$30台に迫るなど高騰が続いている。この価格は、98年12月の$10.35と比較して2.5〜3倍の上昇となっている。現在は、世界石油輸出国機構(OPEC)の増産決定を受け、$27前後で推移している。
原油価格の暴騰によりガソリン価格も上昇し、運送会社、タクシー業界、流通業界などは、コスト上昇を危惧し、また、通勤者も車から電車に切り替え、LAメトロリンクの乗車率が92年の開通以来最高を記録するなど、空席もないほどのちょっとした通勤列車ブームとなっているという。
ちなみに、近所のガススタンドのガソリン価格は、プレミアムで1ガロン(約3.8リットル)$2となっている。
*WTI:West Texas Intermediate(アメリカで生産される代表的原油)
*LAメトロリンク:ロサンゼルス周辺の鉄道、地下鉄、バス等の公共輸
送機関の総称
日付別一覧 地域別一覧 分野別一覧
|