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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > ヨーロッパ駐在員報告

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ヨーロッパ駐在員報告

2001年2月 社会・時事
駐在員 : 森貴志


    遺体から臓器無断摘出
    英政府は、同国の病院において、臓器を本人や近親者の承諾を得ずに取り出すケースが1970年以降で約5万5000件発生し、それ以前を含めると10万件以上もあったとの調査結果を明らかにした。
    事件の発端となったのは、先にリバプールの病院で、医者が子供の遺体の心臓を親に無断で取り出していたことが発覚し、政府が緊急調査を行っていたことからである。
    また、ロンドンの公立小児科病院は同日、子供の手術中、無断で内分泌腺(せん)の一種の胸腺を切り取り、製薬会社に医薬品原料として売却していたことを確認され、一連の事件は英国を揺るがす一大医療スキャンダルに発展している。
    政府の調査結果によると、英国の公立病院では関係者の了解を得ないまま遺体から臓器を摘出し、標本として保存する行為が常態化しているという。 取り出された臓器は心臓、肺、脳などで、中には11歳の少年の頭部をそのまま切り取ったり、胎児を標本にして保存したりする事例もあったとのことである。
    こうした臓器は、主に研究や医療教育に用いられたとされるが、特に明確な利用目的が判明せず、担当医が一種のコレクションとして保有していたものもあり、研究などに用いた後、そのまま廃棄された臓器も数多いということであった。
    英政府は今回の調査結果を受け、遺体からの臓器摘出に当たっては近親者の同意を義務付ける方針を決定し、また、保存されていた臓器を近親者に返還するため、独立機関を設置することも決めた。


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